2025年8月末に惜しまれつつ閉店したトニーローマ・グアム店。
観光客にも地元ローカルにも愛されたあの名店の跡地が、いまどうなっているのか気になる方も多いでしょう。
今回は、現地で実際に確認した2025年10月と11月の最新の様子、次のテナントが決まらなかった理由、リニューアルオープン決定の情報等を詳しく解説してみました!
今後のグアム・タモン中心部の動向を知る手がかりとして、参考にしてみてください。
トニーローマ跡地の現在(2025年10月時点)
現地を訪れてまず驚いたのは、外観が閉店前とほとんど変わっていないことです。
トニーローマの看板も塗装もそのまま残されており、遠目には「まだ営業しているのでは?」と思ってしまうほど。
実際にはこんな感じで看板もそのままです。


夜に通りかかると照明が消え、建物全体に閉店後の静けさが漂っています。
入口付近には「8月いっぱいでクローズしました」という張り紙が貼ってあります。

こちらの張り紙は8月にクローズを発表すると同時に張り付けられたものと同じものですね。
更に「For Lease(貸店舗)」の掲示もなく、次の動きが見えていない印象です。
窓越しに覗くと、店内のテーブルやバーのカウンターはそのまま残っていました。


バーで使われていたであろうドリンクのカップなどはすでに撤去・整理されており、完全に営業を終えた状態でした。

まだまだ当時のままテーブルと椅子などが残っているため、営業再開を待っているようにも見え、少し切なさを感じます。
周囲の雰囲気と人通り
トニーローマ跡地の周辺には、すぐ隣にABCマートがあり、坂を少し上るとKマートがあります。

人の流れとしては、Kマート方面から坂を下ってくる人がちらほら見られ、トニーローマ前の道路沿いを歩く姿が時折あります。

また、目の前にはPICホテル(パシフィックアイランドクラブ)があるため、宿泊客が買い物ついでにABCマートへ立ち寄るケースも多いようです。

そうした往来が、このエリアの限られた人通りを支えています。
ただし、この場所はタモンの中心「ホテルロード」沿いとはいえ、DFSやJPストアのある繁華街エリアからは少し離れた立地にあります。
そのため、観光客の歩行者が多い場所とは言いがたいのが実情です。
夜になると、トニーローマが入っていたロイヤルオーキッドホテル内のバーにミリタリー層が集まり、そこそこ賑わいを見せますが、それでもコロナ前の人出とは比べものにならないほど落ち着いた雰囲気に変わっています。

現地で確認できた情報
現地で確認したところ、テナント募集の掲示や管理会社の連絡先は一切見当たりませんでした。
店舗の入り口には営業時間や持ち帰り業者のステッカーや取り扱いクレジットカードの情報といった基本情報のみが掲載されています。

貼られていたのは、入口にある「8月末でクローズしました」という張り紙のみ。

それ以外の装飾や外観は閉店前のままで、看板や塗装もそのまま残っています。

このようなコロナの中実施されたカーブサイドサービス(お客さんが車の中で待ち店員が車の場所まで商品を持ってくることで店内に入らなくてもいいサービス)の知らせも残ったままです。


隣接する店舗「ボーニーズ(Bonnies)」のスタッフにも話を伺いましたが、
「次に何が入るのかは聞いていない」とのことで、現時点ではテナント未定のようです。


グアムで一般的にテナントが開いた場合はどうなるのでしょうか?
通常、店舗が閉店した場合は看板を下ろしたり、For Lease(貸店舗)といった張り紙が貼られるのが一般的です。
ですがオーナーによっては空きテナントが目立つのを避けるため、あえて外観をそのままにしておくケースもあります。
今回はネームバリューもあるトニーローマであることと、借りている店舗の規模が広い事があり看板を外すと一気にホテルの外観がさみしくなってしまう事でしょう。

実際、このホテルの一階の前面部分の半分をトニーローマが占めています

このことを考えると次の借り手が見つかるまでそのままにしている可能性があります。
今後タイミングを見て募集告知が出されるか、あるいはホテルオーナーの人脈を通じて新しいテナントを探している段階かもしれません。

現時点ではテナント募集の通知もなく、通路を通って見ただけでは閉店したとはなかなかわからないほどでした。
追記です!
トニーローマ跡地の現在の最新情報(2025年11月時点)
2025年10月時点では「次はどんなテナントが入るのか?」という情報が一切なく、しばらく空き店舗として放置されていました。
しかし11月に入り状況が大きく動きました。
トニーローマは閉店したままではなく、跡地そのままの場所で営業再開の準備が進んでいることが判明しました。
トニーローマが発表した文章の日本語訳です。
グアムのみなさん、ただいま戻りました ❤️🍖
8月にお別れをしてから数ヶ月、トニーローマは“原点の場所”でふたたびグリルに火を入れます。これまで愛されてきたあのリブ、あの象徴的なスポットはそのままに、
店内はリニューアルされ、エアコンも完備されて、より快適なダイニングへと生まれ変わりました。今回の再オープンは、地元で人気の @booniesbistro のチームが手がける新しいスタートです。
そしてこれはまだ始まりにすぎません。
感謝祭(Thanksgiving)の特別プレートも近日登場予定です🦃🔥
インスタグラムの告知(@tonyromasguam)および現地ニュースの Pacific Island Times によると、

2025年11月末〜12月中旬の再オープンを目指して準備が進行中 とのことです。
店内では改装作業が行われており、
- 座席数を50席増やす
- 店内のエアコン設備を改善
- より快適なダイニング空間へリニューアル
といったアップデートが予定されています。
タモン南側エリアでは数少ない大型レストランのため、観光客だけでなくローカルからも注目を集めています。
トニーローマが別のオーナーチェンジして同じ場所に2025年11月末にオープン予定
トニーローマは2025年8月31日に一度閉店しましたが、これは 旧運営会社(WDI International Inc.)との契約満了 が主な理由でした。
その後、タモンでバー&レストランを運営する Boonies Barkade N Bistro(@booniesgu) のローカルチームがブランドを取得し、新オーナー体制でトニーローマを再始動させる ことになりました。

この Boonies Barkade N Bistro はトニーローマと同じロイヤルオーキッドホテル内にあり、店舗同士が隣接しています。
そのため、トニーローマで食事を楽しんだあとに、そのままバーへ移動して2軒目として過ごす という使い方も可能です。
店内にはアーケードゲームやピンボールなどのエンタメ要素も豊富で、食後に軽く飲みながら遊べるカジュアルな雰囲気が魅力です。
Pacific Island Times の報道によると、再開日は 2025年11月末ごろが有力で、
- 感謝祭(Thanksgiving Day:11月27日)に向けた特別プラッターの販売準備
- 「Thanksgiving platters are coming soon」と公式SNSで告知
- 「This is just the beginning(これは新しいトニーローマの始まりです)」との発信
など、再開に向けた動きが活発になっています。
同じ場所(Royal Orchid Hotel 内)でブランド継続 という点も大きなポイントで、閉店ではなくリニューアルオープンだったという形になります。
オープンキャンペーンはあるの?
トニーローマは店内営業の再開を目前に控えていますが、すでに、

サンクスギビングデー向けの期間限定キャンペーンがスタートしていますよ。
公式Instagramでは、サンクスギビング当日(2025年11月27日)限定で楽しめる Thanksgiving Family Platter(持ち帰り専用)の販売が発表されました。
久しぶりのトニーローマの味を自宅でゆっくり味わえる特別メニューです。
【Thanksgiving Family Platter 内容】
| 品目 | 内容 |
|---|---|
| バックリブ | Tony Roma’s 人気No.1の名物リブ |
| BBQチキン | 香ばしく焼き上げた定番BBQチキン |
| シーザーサラダ | 取り分けやすい定番サラダ |
| 白米 | 家族向けサイドとして相性◎ |
| フランスパン & バター | 食事に添える定番ブレッドセット |
- Small(75$):4〜6名向け
- Large(140$):10〜12名向け
ホリデーシーズンの自宅パーティーに合わせた内容で、数量限定のため 事前予約が推奨 されています。
店内の正式な営業開始日はまだ発表されていませんが、今回のプラッター販売は「再オープンが目前である」ことを感じさせる第一報となりました。
年末に向けて続報が入り次第、こちらの記事でも追記していきます。
次のテナントが決まらなかった3つの理由
① 高額な賃料と初期コストのハードル
トニーローマ跡地があるタモン地区・ホテルロード沿いは、グアムでも特に商業密度が高いエリアです。
観光客が集まるホテル群や免税店、飲食店が立ち並び、個人的にはグアムの歌舞伎町のような場所であると考えています。
タモン地区は昼夜問わず観光客が行き交い、店舗の立地としては申し分ない反面、家賃相場はグアムでもトップクラスです。
立地の良さがそのまま賃料に反映され、1スケアフィートあたり3~5ドルが一般的な相場。
一方で、ローカルエリア(デデド・マンギラオなど)では1~2ドル前後であり、トニーローマが位置する場所とはおよそ2倍の差があります。
| エリア | 1スケアフィートあたり | 1坪あたり換算(約3.3㎡) | 特徴・補足 |
|---|---|---|---|
| タモン地区(ホテルロード沿い) | 約3〜5ドル | 約11,000〜18,000円 | グアムの繁華街。観光客・ホテル利用客が中心。夜はバーも多い |
| デデド・マンギラオ(ローカルエリア) | 約1〜2ドル | 約3,500〜7,000円 | ローカルが暮らす住宅・小規模店舗エリア |
| 東京都・歌舞伎町(参考) | ― | 約14,000〜16,000円 | 日本最大の繁華街。飲食・観光客が中心の立地 |
※1ドル=150円換算。実際の為替により変動します。
こうした状況を踏まえると、トニーローマの家賃は月およそ15,000ドル(約225万円)前後と推定されます(※1スケアフィートあたり5ドルの場合)。
さらにグアムでは、家賃とは別に「コモンエリアフィー(共用部分の維持費)」が加算されるのが一般的です。
この費用には、ホテル共用スペースの清掃・警備・光熱費などが含まれるため、
実際の支払い総額は20,000ドル(約300万円)近くに達していた可能性もあります。
トニーローマは客席100席以上の大型店舗であり、ホテル(ロイヤルオーキッド)内に入っていたことを考えると、賃料は通常の路面店よりも高めに設定されていた可能性があります。
家賃がもともと高いうえに、ホテルの中というプレミアムな立地。
こうした条件を考えると、家賃の重さが経営に負担となっていたのも納得です。
そして今もその賃料水準が大きく下がっていないことが、次のテナント探しを難しくしている原因と言えそうです。

「家賃の高騰が経営を圧迫した」ことはトニーローマの公式アナウンスでも示唆されています。
※アナウンスの文章の中で、The restaurant’s lease agreement is expiring in September 2025とありこれは契約の期限が2025年9月に終わることを意味しています。次の更新では新たな家賃価格で契約をしなければなりません。

相場について実際にグアムの不動産業者のサイトに掲載されている物件で確認してみましょう。
タモン地区1 最も交通量の多い場所は1スケアフィートあたり$5.5です。
ホテルやDFS免税店などショッピングエリアにも近いタモン地区の物件の値段です。

この物件は月額11,000ドルで、広さが2,000スケアフィートあります。
この場合の1スケアフィートあたり$5.5です。
| 項目 | 数値 | 日本円換算(1ドル=150円) |
|---|---|---|
| 月額家賃 | $11,000 | 約1,650,000円 |
| 面積 | 2,000スケアフィート | — |
| 1スケアフィートあたり | $5.5 | 約825円 |
| 1坪あたり | $18.2 | 約2,730円 |
タモン地区2 ホテルから離れ交通量がへります。1スケアフィートあたり約$3.8
タモン地区でもショッピングエリアからは少し離れた場所です。
こちらはトニーローマが入っているロイヤルオーキッドホテルの近くのテナントです。

この物件は月額7,980ドルで、広さが2,100スケアフィートあります。
この場合、1スケアフィートあたり約$3.8です。
| 項目 | 数値 | 日本円換算(1ドル=150円) |
|---|---|---|
| 月額家賃 | $7,980 | 約1,197,000円 |
| 面積 | 2,100スケアフィート | — |
| 1スケアフィートあたり | $3.8 | 約570円 |
| 1坪あたり | $12.6 | 約1,880円 |
デデド地区1 マイクロネシアモール前で交通用多い 1スケアフィートあたり約$1.85
グアムのデデド地区の物件です。観光客もマイクロネシアモールの目の前に位置して交通量も多い場所です。

この物件は月額4,440ドルで、広さが2,400スケアフィートあります。
この場合、1スケアフィートあたり約$1.85です。
| 項目 | 数値 | 日本円換算(1ドル=150円) |
|---|---|---|
| 月額家賃 | $4,440 | 約666,000円 |
| 面積 | 2,400スケアフィート | — |
| 1スケアフィートあたり | $1.85 | 約278円 |
| 1坪あたり | $6.1 | 約920円 |
デデド地区2 住宅エリア 交通量少 1スケアフィートあたり約$0.99
デデド地区でも住宅エリアのように交通量が少ない場所は家賃も安くなります。

この物件は月額8,000ドルで、広さが8,094スケアフィートあります。
この場合、1スケアフィートあたり約$0.99です。
| 項目 | 数値 | 日本円換算(1ドル=150円) |
|---|---|---|
| 月額家賃 | $8,000 | 約1,200,000円 |
| 面積 | 8,094スケアフィート | — |
| 1スケアフィートあたり | $0.99 | 約149円 |
| 1坪あたり | $3.3 | 約490円 |

このような感じでトニーロマがある、タモン地区は1スケアフィートあたりの家賃が高く大体3-5ドルの範囲で設定されています。
※注釈 1スケアフィートの大きさと1坪の1辺あたりの長さ比較

初期コストのハードルが高い
また、新規テナントが入る場合には、前の業者とは異なる設備投資が必要になる点も大きなハードルです。
特にキッチン設備や内装、外装などは、業種によって求められる仕様が大きく異なります。
もし次に入るのがレストランではなく、カフェや小売店など全く別の業態であれば、既存の厨房設備をすべて撤去しなければならず、初期投資はさらに増大します。
そのため、十分な資金力を持つ事業者でなければ、簡単にテナント契約を決めることは難しいと考えられます。
つまり、
という事が言えます。

素人目から見ても資金力のある大手企業でなければ厳しそうな場所だと思われます。
② 観光需要の回復がまだ十分ではない
グアムの景気はまだまだコロナ以前の状態より大幅に低い状態です。
グアムのトニーローマは立地の条件からも家賃が高く、売り上げをかなり上げる必要があります。
そのため現地の地元民だけでなく観光客が多く訪れることで成たつビジネスモデルでした。
ところが2019年のコロナ(パンデミック)がありグアムに来る観光客の数が激減してしまいました。
グアム政府観光局(GVB)の統計によると、トニーローマが閉店した2025年8月時点までの観光客数は、依然としてコロナ前(2019年)の水準に届いていません。
2019年からの推移を見ると、回復傾向から一転して再び横ばい・やや減少の動きが見えてきます。
| 年度(10月〜8月) | 到着者数 | 2019年比の回復率 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 1,492,146人 | 100%(基準) | コロナ前のピーク水準 |
| 2023年 | 550,308人 | 約36.9% | 回復が始まったが依然低水準 |
| 2024年 | 701,484人 | 約47.0% | 観光回復が進むもまだ半分以下 |
| 2025年 | 670,689人 | 約44.9% | 前年より減少。再び停滞傾向に |
※数値はGVB公表の「Visitor Arrival Statistics」をもとに10月〜翌年8月累計で算出。
9月のデータ未確定のため年合計は算出不可。
このデータを見ると、2023年から2024年にかけては明確な回復傾向が見られました。
しかし、2025年は再び減少に転じており、観光需要が横ばいからやや下降気味で推移していることがわかります。

実際トニーローマのあたりを歩いていても観光客の数は少ないです。
観光客が少ない要因の一つが、円安の長期化です。
現在の為替相場は1ドル=150円前後で推移しており、日本からの旅行費用はコロナ前と比べて2〜3割以上高くなっています。
航空券代・ホテル料金・外食コストのすべてが円ベースで割高になり、「グアムは近いけれど高い」という印象を持つ日本人旅行者が増えています。
韓国やフィリピンからの訪問者が全体を支えてはいるものの、消費単価が下がり、観光業全体の勢いを押し下げているのが現状です。
このように、グアムの現在の状況を考えると
といった要因が重なり、トニーローマ跡地のような高コスト業態が成立しにくい状況を生んでいます。

また、グアムに住んでいる身として実感するのは、観光客がまだまだ少なく、島全体の景気もあまり良くないということです。
観光客が増えるとホテル周辺の産業が潤い、島民の懐にも余裕が出てきます(チップやボーナスの影響もあります)。
でも今のように観光が伸び悩んでいる状況では、地元の人たちの外食の回数や支出も減っている印象です。

実際、私自身も外食の回数が減り、トニーローマのような少し高めのレストランには年に数回行くくらいになっています。
つまり、
というダブルパンチの状態。
そんな中で、家賃の高いタモン地区に新しくお店を出しても、リターンが見込みづらいのが現実です。
こうした経済状況も、跡地のテナントがなかなか決まらない理由のひとつになっているのだと思います。
③老舗ホテルの古さが新しいお店を遠ざけている?
ロイヤルオーキッドホテルは、グアムでも古くからある老舗ホテルのひとつです。

すぐ近くにはKマートやABCストアがあり、人気のイパオビーチにも徒歩圏内と、立地そのものは決して悪くありません。

ただ、トニーローマに行って少し気になったのがトニーローマが入っていたロイヤルオーキッドホテルの古さ。
ここに新規テナントがすぐに入らなかった原因があるのではないかと考えています。
ホテルの老朽化
この景気が低迷している結果、ホテル全体の収益性が下がり、修繕や改装に十分な資金を回せていないことが老朽化の要因となているとかんがえられます。
実際、外観や共用部には古さが感じられ、建物全体の印象も以前よりやや寂しげです。

かつては2階にもレストランが並び、日本食レストランやカプリチョーザなどが営業していましたが、コロナ禍以降はすべて撤退し新規テナントは入っていない状態。
確認に行った当時、二階につながるエスカレーターは使えない状況。


この使用できませんという張り紙はなんと2024年の4月からであり、これは当面修理する可能性がなさそうです。
現在は1階の「ボーニーズ(Bonnie’s)」というアメリカ人経営のバーを残すのみで、ほかのテナントはすべてクローズしています。

こちらの何かのオフィスだったであろうテナントも空きの状態。

もちろんトニーローマも空きテナントです。

このように、ホテル自体の集客力が弱まっており、館内に人を呼び込む要素が少ないことが、新規テナントが入りにくい大きな要因のひとつです。
また、建物の老朽化が進んでいることを考えると、ホテル側が将来的なリノベーションを視野に入れており、あえて新規テナントの募集を控えている可能性も考えられます。
まとめると、
という事です。

いずれにしても、物理的な建物の状態と立地のバランスが、新たな出店を難しくしているといえるでしょう。
トニーローマ跡地にテナントが入らない3つの理由の考察まとめ
- 家賃と初期コストが高い
タモン地区はグアムでも家賃が最も高く、ホテル内という条件もあって固定費が重い。内装や設備投資も大きな負担になります。 - 観光需要の回復が鈍い
観光客数はコロナ前の約半分にとどまり、円安の影響で日本人旅行者も戻りにくい状況。飲食業の採算が取りにくくなっています。 - ホテル自体の老朽化
ロイヤルオーキッドホテルの設備や外観の古さが目立ち、館内の集客力が低下。新規テナントが入りにくい要因となっています。
跡地に入るとしたらどんな店が合う?
候補1 韓国人観光客を狙ったビジネス
トニーローマ跡地は、決して「一等地」とは言えないものの、悪くない立地条件を備えています。
目の前には観光客に人気のPICホテル(パシフィック・アイランド・クラブ)があり、その宿泊者の多くが韓国からの旅行客です。
周辺にもジャマイカングリルや、お土産ショップ、ABCマートなどがあるためホテルから流れてくる人の導線は悪くありません。
そのため新しいレストランが入ってもすぐに目に付くことでしょう。
特に立地の条件から韓国人旅行者に人気のレストランが出店する可能性も考えられます。
例えば韓国人に人気があって資本力のある大手企業といえば考えられるのは、
- ビーチ&シュリンプ
- カリフォルニアピザキッチン
- クラブダディ
など韓国系ファミリー層を意識したシーフード系やファミリーレストラン形態、あるいはSNS映えするカフェスタイルなど、「グループでも入りやすく、滞在中一度は訪れたくなる」業態が新たに入るかもしれません。
候補2 ミリタリーの狙いの可能性も
他に可能性として注目されるのが、グアムに駐在又は短期滞在するミリタリーをターゲットにした業態です。
グアムは戦略的な拠点として、定期的にアメリカ海軍の大型艦艇がアプラ港に寄港します。
数百〜数千人規模の乗組員が数日間上陸し、短期間ながら島内で観光・外食・買い物を楽しむため、その期間中の経済効果は非常に大きいといわれています。
実際、寄港が重なる週末にはタモン地区のレストランやバーが混雑し、一時的に通常の数倍の売上を記録する店舗もあるほどで数日間でしっかり稼ぐことが可能なマーケットです。
そのため、相性がよさそうなレストランが入る可能性があります。
例えば、
- ステーキ・リブ・バーガーなどボリュームのあるメニューを提供するお店
- ビールやカクテルを気軽に楽しめるバー&グリル形態
- グループで利用できる開放的な雰囲気
といった業態が最も相性が良いでしょう。
ミリタリーの方たちはロイヤルオーキッドホテルやPICホテルに短期滞在中は宿泊します。
実際にミリタリーが滞在しているときは1階のバーBonieesが大繁盛です。
そういったミリタリー層と韓国系観光客の2つのターゲットを狙うレストランや大手カフェなどが入る可能性は高いと思われます。
候補3カフェ+体験+グッズ販売型テナントの可能性
近年グアムでは、「カフェ+α(物販や体験)」という複合型店舗がトレンドになりつつあります。
観光客は「写真映え」と「体験価値」を求め、ローカル層は「新しい週末の過ごし方」を求めており、両方を満たすのがこのスタイルです。
例えばこんなショップがはいってもいい。
「食べる・買う・つくる」を1か所で体験できる複合空間。
旅行者が写真を撮りたくなる空間デザインにすればSNS拡散効果も期待できます。
例えば、ホテル自体がカフェのようなスペースを運営しながら、時間帯や一部のエリアを貸し出してワークショップを開催するという形も面白いと思います。
宿泊者はもちろん、外部の観光客やローカルも気軽に参加できるため、滞在型の体験スポットとしてホテル全体の魅力を高めることができます。
カフェの売上に加え、ワークショップ開催費や物販による収益も見込めるため、限られたスペースでも収益性と話題性の両立ができる新しいモデルといえるでしょう。
このようなカフェやレストラン+物販という形態はグアムのトレンドです。
いくつかの例を挙げてみると、
カフェ+カメラをコンセプトにしてカメラ販売をするこちらのcafeC-41のようなお店。

こちらのカフェはコーヒーを販売しつつカメラやアイフォンの写真のプリントアウトのようなサービスを行っておりローカルで連日にぎわう最近はやりのカフェです。
他にも、
かき氷+オリジナルのTシャツを販売するこちらのHfalohaのようなお店。


こちらの店はかき氷を販売しつつこんなtシャツを販売したり、音楽イベントなどを行ってローカルとの関係性を強めているビジネスの形を展開しています。
物販だけでなく、スペースの貸し出しでワークショップ開く可能性も。

このように、グアムのローカルグッズを作ったり、その作り方を教えたりするワークショップと組み合わせるのも面白い試みです。
観光客にとっては「ものづくりを通じてグアムを感じられる体験」となり、カフェでの滞在にプラスαの価値を生み出します。
トータルとして考えると、グアムのアクセサリー作りやローカル料理教室など、さまざまな体験を提供できる複合型の店舗がこの場所には合いそうです。
昼は観光客が気軽に立ち寄れるカフェ兼体験スペースとして、夜は照明や雰囲気を活かした写真映えするレストランとして展開する。
さらに、SNS映えすると人気のピカカフェのようなカフェレストランに物販+貸出スペースの形を加えた新しい形にすれば時間帯やイベント内容に応じて柔軟に空間を使い分けられます。
観光・食・文化を一体化させたこのモデルは、今後のグアムにおける*ローカル体験型ビジネス”の理想形になるかもしれません。

ここまでが、10月時点で私が考えていた「次はどんなテナントが入るのだろう?」という考察になります。
追記です。↓↓↓
新しいトニーローマに期待(2025年11月)
今回のリニューアル再開は、単なる再オープンではなく、トニーローマが “新しいステージへ進む” タイミングでもあります。
店内は全面的に手が加えられ、座席数も拡大。より快適で開放感のある空間へと生まれ変わる予定です。
さらに、旧スタッフが多数復帰することで、「懐かしい味とサービス」が戻ってくる安心感もあります。一方で、バー&アミューズメントを展開する Boonies Barkade N Bistro のチームが加わることで、これまでのトニーローマにはなかった新しいエネルギーや演出も期待できます。
観光客にとっては “帰ってきた名店”、
地元ローカルにとっては “アップグレードされた定番スポット”。
両方に愛されるレストランとして、再びタモンの人気店になっていくのではないでしょうか。
正式オープンが待ち遠しいですね。続報が入り次第、この記事でも随時更新していきます。
まとめ
2025年10月時点、トニーローマ跡地は依然として空き店舗のままです。
現地で確認しても、看板や外観はそのまま残り、次のテナントが入る気配はまだ見られません。
その理由としては、
- タモン地区特有の高額な家賃と初期投資コスト
- 観光客数がコロナ前の水準に戻っていない現状
- 建物の古さがテナント選びのハードルに
といった複数の要因が重なっていると考えられます。
観光客が減っている今、家賃の高いこの場所にすぐテナントが入るというのは正直難しいでしょう。
このまま長期的に空きテナントとして残る可能性もあり、グアムを愛する一人として少し寂しい気持ちになります。
それでも、いつかまたこの場所に新しいレストランやカフェがオープンし、観光客やローカルの笑顔が戻ってくる日を期待したいところです。早くグアムに活気が戻ることを心から願っています。
【最新まとめ:ついに再オープンが決定!】
10月時点では「空き店舗のまま長期化するかもしれない」と考えていましたが、11月に入り状況が一変しました。
トニーローマは新オーナー体制のもと、同じ場所で再オープンすることが正式に発表されました。
店内は大規模な改装が進められており、座席数は旧200席から+50席増の約250席規模へ拡張。
さらに、空調設備の改善やメインダイニングの全面リニューアルも行われています。
店内営業の正式な再開は2025年12月中旬が予定されており、サンクスギビング(11月27日)に向けては、持ち帰り専用のファミリープラッターが提供されます。
閉店からわずか数ヶ月での劇的なカムバック。長年愛されてきた名店が、よりパワーアップして戻ってくるという朗報に、多くのローカルや観光客から期待の声が高まっています。
かつての味はそのままに、より快適で新しい体験を届けてくれる“新生トニーローマ”。
正式オープンが待ちきれませんね。
2026年1月 トニーローマがオープンしたので行ってきました。
年明けに実際にリニューアルオープン後のトニーローマを訪れてみました。


ついにリニューアルオープンしましたね。何か変更した点はありましたか?

外観は少し変わりましたが、メインのメニューは値段も内容も変更はありませんでした。
外観は少し変わった印象がありますが、看板メニューや価格帯はほぼ以前と同じ。
全く別のお店になったという感じではなく、いつものトニーローマが、少し大人っぽくなったという印象です。

じゃあ全く同じなのかな?

そうですね、ほとんど同じです。ただリニューアルオープンに伴い新メニューも追加されていましたよ。
こんな感じでテーブルに置いてあります。


店内はリニューアルしたって感じがあり、ちょっと大人な、かっこいい雰囲気になっていました。
ちょっとかっこよくないですか?
ロックな感じです。

リニューアルに合わせて新メニューもいくつか追加されており、店内の雰囲気も以前よりスタイリッシュで、ロックテイストのある空間に仕上がっていました。
グアムのローカルの間でも「またベイビーバックリブが食べられる!」と話題になっており、少しずつ注目を集めています。
この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか?
詳しい店内の様子や実食レビューについては、別記事であらためて詳しく紹介する予定です。
他にも公式インスタグラムから情報が発信されています、チェックしてみてくださいね。
著者情報
JUN|グアム在住の料理人&ブロガー
タモン周辺のレストランやローカルフード、スーパー事情を中心に、
「初めてでも迷わないグアムごはん情報」を発信しています。
現地で実際に歩いて・食べて・聞いて集めた情報をもとに、観光客とローカルのどちらの目線でも役立つ記事を更新中です。

