シガテラ毒に注意!知っておきたいポイント(グアム版)
グアム周辺はサンゴ礁帯が広く、シガテラ毒(ciguatoxin)による食中毒が世界的にも発生しやすい地域です。
毒は渦鞭毛藻(Gambierdiscus など)由来で食物連鎖を通じて主にサンゴ礁域の中~大型魚に蓄積します。
加熱・冷凍・乾燥でも無毒化できず、味や匂いでも判別できません。
症状は数時間~1日で現れ、消化器(下痢・嘔吐)、循環器(徐脈・血圧低下)、神経(温冷感覚逆転“ドライアイス・センセーション”、しびれ等)が代表的。
解毒薬はありません。
グアムでよく話題になる魚とリスク目安
| 魚種(和名・学名/属) | リスクの目安 | メモ(MHLWの要点) |
|---|---|---|
| オニカマス(バラクーダ)/カマス属 | 高 | 主要原因魚の一つ。大型ほど蓄積リスクが高い。調理・冷凍で無毒化不可。 |
| バラハタ属(Variola) | 高 | 主要原因魚として列挙(例:バラハタ)。大型・内臓は特に注意。 |
| スジアラ属(Epinephelus・スジアラ類) | 高 | 主要原因魚として列挙。ハタ類は総じて要注意。 |
| マハタ属(Epinephelus・マハタ類) | 高 | 主要原因魚として列挙。大きい個体でリスク上昇。 |
| フエダイ属(Lutjanus) | 高 | 主要原因魚として列挙(バラフエダイ、イッテンフエダイ等)。中~大型や内臓は避ける。 |
上記は厚生労働省と食品安全委員会の資料に基づいて整理しています。
※同じ和名でも地域で学名が異なる場合があります。
「ハタ類(Grouper)」や「フエダイ類(Snapper)」といったグループ単位でリスク報告があります。
以下は目安であり、安全保証ではありません。
オニカマス(バラクーダ)
別名毒魚。ネット上でも「絶対に食べるな」という情報多数。
10ポンド以下なら大丈夫というローカルの声もありますが、真似は推奨しません。
知人は2kg級でも重篤な症状が出たとのこと。
責任は負えません。

バラハタ
スジアラに似て判別が難しいが、バラハタは一般に毒リスク高。
リリース一択。

釣り上げても食べません。

スジアラ
沖縄では高級魚だが、大型個体は毒の報告あり。サイズ選びに注意。

イッテンフエダイ
フエダイの体側に黒い一点が特徴。

バラフエダイ

キツネフエフキ
弱毒報告があり、大型個体は特に注意。心配な方は避けましょう。


私も食べたことはありますが、これらの魚は基本リリース推奨。大型・小型を問わず毒を有することがあり、サイズは絶対条件ではありません。
予防の基本(観光客・レジャー釣り向け)

つまり、ここに挙げた魚を食べる場合はいかなる場合でも自己責任です。
もし症状が出たら
- 速やかに医療機関を受診。
解毒薬はなく対症療法となります。
日本語対応の旅行者向けクリニックもあります。 - 米国圏では Poison Help: 1-800-222-1222(米国毒物管理)に相談可。
グアム公衆衛生局(DPHSS)も注意喚起を出しています。参考:dphss.guam.gov
参考リンク(日本語・公的機関)
- 厚生労働省:自然毒のリスクプロファイル「魚類:シガテラ毒」(原因魚群・症状・予防策)厚生労働省
- 内閣府・食品安全委員会:シガテラ ファクトシート(例:オニカマス、バラハタ、スジアラ属、フエダイ類)食品安全委員会
- 沖縄県:シガテラ解説(国内での発生が多い地域のガイダンス)沖縄県庁
- 「大きい/サンゴ礁/捕食者」の三条件はリスク上昇サイン。
- 掲載魚は避ける・内臓は食べない・調理で無毒化できないを徹底。
- 少しでも異常を感じたら食べ進めず受診。
※本文中の「スジアラ=注意」「バラハタ=高リスク」「バラクーダ=高リスク」「キツネフエフキ=大型注意」は現地経験に基づく目安です。学名・サイズ・産地で毒性は変動します。最終判断は公的資料の最新版も確認してください。
よくある質問(Q&A)
最後に、読者の方からよくある質問をQ&A形式でまとめました。
釣りや魚の持ち帰りに関する疑問の参考にしてください。

Q. 釣った魚を船長から貰ったら、ホテルで刺し身にして食べてもいい?

A. 衛生・法令面から非推奨です。
刺し身はFDAが定める冷凍処理済みの「刺し身グレード」に限られます。
加熱調理でもシガテラ毒は無毒化できません。

Q. シガテラ毒は見た目や味で判別できる?

A. できません。加熱・冷凍・乾燥でも無毒化不可で、味・匂いでも判別できません。
大型のサンゴ礁魚を避け、違和感があれば口にしないでください。

Q. イソマグロ(ドッグツナ)はどう保存・食べるのがベスト?

A. 刺し身は当日が最良です。
翌日以降は食感が落ちるため、蒸し焼きなど加熱調理が向きます。

Q. リーフシャーク(サメ)は美味しい?安全?

A. 筆者の実食では臭みが強く不向きでした。安全面でも推奨しません。食べる場合は自己責任で。

Q. じゃあ、釣った魚を食べるにはどうしたらいいの?

A. 基本的に船長の許可があれば持ち帰りOKです。
ただし、船長は毒の専門家ではないため、最終的な判断は自己責任となります。
経験豊富な船長なら、危険な魚は避けて「安全と言われる魚」だけをすすめてくれることが多いです。
また、船上で頼めばその場で刺し身にしてくれる場合もあるので、予約時に確認するのがおすすめです。
まとめ
今回紹介した6種類の魚は、同僚がグアム沖で釣り上げ、私が実際に味わった一次体験に基づいて評価しています。
| 魚種 | 味わい・おすすめ調理法 | 注意点 |
|---|---|---|
| キツネフエフキ | 淡泊で多用途。刺し身・塩焼き・揚げ物・蒸し◎ | 大型はシガテラの可能性。公的資料でも毒性記載。自己判断で。 |
| オニカマス(バラクーダ) | 小型なら刺し身・蒸し・ムニエルが美味 | 毒魚として有名。原則食用非推奨。 |
| ロウニンアジ(GT) | 刺し身は大味。揚げ物・蒸しで旨みが活きる | 毒はないが大型は硬く大味。中型以下推奨。 |
| カスミアジ | 刺し身はクセがなく美味。揚げ・蒸しも◎ | 小型が特に良食味。 |
| イソマグロ(ドッグツナ) | 当日刺し身は格別。蒸すとふっくら | 鮮度落ちで食感・風味が減衰。 |
| リーフシャーク(サメ) | 刺し身・湯引き・揚げ物とも臭みが強い |
基本食用非推奨。ローカルはケラグエンで食べる例あり。 |
本記事は筆者の実体験と公的資料に基づく一般情報です。安全性の最終判断と実践は各自の責任でお願いします。

